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ラオスの安井清子さんから、元難民のモン族の人びとが暮らすシヴィライ村からの便りが届きました。
by laospantao


笑顔の向こうで

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歩けない妹をおんぶするお姉ちゃん

 村で一番貧しいネンの家を覗く。まぁ、夫婦して「怠け者」だから、ますます貧しくなってしまったのだが、1週間ほど前に、家の柱が折れてしまったとかで、家が崩れてしまい、にわかに、トタン板を張り合わせたような、背をかがめないと入れない小屋に、一家7人が暮らしている。

 だが、不思議なことに、この家の子どもたちの笑顔はくったくがなくて、かわいらしいのである。どうしてこんなひどい状況なのに、みんなこんなかわいらしい笑顔なんだろう。

「あんたたちもさぁ、ちゃんと働かなきゃだめだよ。子どもだけは、小学校に行かせないとダメだよ」と言うと、旦那のタオは、「ぼくは今、家の柱にする木を伐りに行って、それから畑を手伝って、なんとかその日暮らしでつないでいるんだけど・・・」と言う。腕の中には、かわいらしい笑顔をたたえた末っ子を抱いている。ふと気がつくと、その子、歩けない。3歳にもなるのに、脚に力がなくてようやく立てるが、歩けないのだという。

「おしゃべりだし、歌も上手だし、この子は賢いんだよ。でも、歩けないんだ。つかまってようやく立つけど、一歩踏み出すとダメなんだ」とお父さん。

 そうか、この子が生まれたことは知っていたが、歩けなかったのは知らなかった。しばらく覗かなかったからなぁ、この家のこと。怠け者の親はどうしようもないのだが、子どもがこれからずっと歩けないのはかわいそうだ。

「一度、病院で見てもらわなきゃダメだよ」と言うけれど、当然、彼らにはそんな金がない。障害者の援助をしている団体などもあるはずだ。

「今度、ちょっと相談してみるからね」と言ったけれど、忘れないようにしなくては。栄養失調が原因かもしれないし、また、少しの補助具で何とか移動できるようになるかならないかで、この子の人生はうんと変わるだろうから。
by laospantao | 2011-11-22 00:00
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