ラオスの安井清子さんから、元難民のモン族の人びとが暮らすシヴィライ村からの便りが届きました。
by laospantao


たくましい子どもたち

 マイイェンのところでお昼を食べた。彼女は、やはり日本の方々の援助(国際ソロプチミスト富士)でできた図書館で、週4日働いている。
「お昼、私と一緒に食べてよ。家に誰もいないし・・」と言う。家族のみんなは、そろって畑仕事に行っていて、もう何日も帰ってこないという。畑小屋で寝泊まりしているのだ。
「みんなが帰ってくると、この小さい家があふれるくらいいるんだけど」

 マイイェンは、家族の誰とも血がつながっていない。彼女はもう25歳になるが、小さい時にお父さんを亡くし、その後、お兄さん3人が、怪我や病気で次々亡くなり、お爺さん、お婆さん、そしてお母さんも亡くなった。お母さんはマイイェンを連れて再婚し、新しいお父さんと暮らしていたが、お母さんが亡くなった後、新しいお父さんは再婚したので、継母と暮らしている。結局、誰も血がつながっていないけれど、家族の一員として、暮らしている。ずっと暗い少女だったが、最近、ふっきれたようにたくましくなっている。

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「何にも食べるものなくて、ごめんね」と卵を買ってきて、炒り卵を作って出してくれた。それから、隣の家に住む親戚の男の子に「ご飯だよ」と声をかけた。目の真ん丸いかわいらしい1年生が顔をのぞかせる。
「学校用の白いシャツとズボン脱いでおいで」と言われると、その子は素っ裸になって、自分のズボンを持って、水場に行くと、あっという間に、水浴びと洗濯をして走ってくる。
「ちゃんと洗剤つけて洗ったの?」「うん」

 1年生なのに、ちゃんと自分で洗濯をしてさっさと干していた。着替えてから、食卓に一緒に座った。
「この子の親もずっと山の畑で寝泊まりしているからね。この子も、学校がはじまるから昨日一人で山から帰ってきたところなのよ」
とマイイェンが言う。

 子どもたちは、小さくても、たくましい。
by laospantao | 2011-11-26 00:00
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